


晩夏は黒を纏う
窓の外には、まだ真夏のような陽射し。
冷房なしでは過ごせないほどの暑さが続いているのに、
耳を澄ませば、虫の声が少しずつ変わり、午後の影はいつの間にか長くなっている。日暮れも、ほんの少し早くなった。
季節は大げさな合図など送らずに、静かに次の時間へと歩いているようです。
そんな晩夏の食卓には暑い季節をしなやかに乗り越えてきた自分への、
少し贅沢なひと皿を。瑞々しく熟れた桃に、生ハムと香草をたっぷり。
甘さ、塩気、ほのかな苦味と香りを重ねて、漆黒の器の上に、晩夏の色を大胆に盛る。傍らには、個性の違うチーズをいくつか。
赤ワインも、この季節だけは少し冷たくして。
艶やかな黒の器は、桃の淡い色も、葉の緑も鮮やかに受け止め、
いつもの食卓を、少しだけ特別な景色に変えてくれます。暑さに疲れた身体だからこそ、美しいものを眺め、美味しいものを味わい、
きちんと自分を満たして褒めてあげる。頑張ったワタシ、えらいっ!
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