• 漆器屋さんのつぶやき

    心に残る、心に響く、ささやかだけど彩りのあるできごとを徒然なるままに•••

    2026年2月14日 · 結婚,子育て,母親,新郎の母,卒業
    動物の親は、人間もまた例外ではなく、子が生まれ落ちたその瞬間から別れの日に向かって育てはじめる。 自らの足で大地を踏みしめ、胸を張って広い世界へと巣立っていけるように。 その日のために、惜しみなく愛を注ぎ、眠れぬ夜を越え、数えきれない朝を迎える。 振り返れば、それは怒涛のような歳月だった。 そして気づけば、わたしは新郎の母になっていた。 結婚式の数日前から、夢をよく見た。 決まって、二、三歳のころの息子が現れる。 たどたどしい足取り。きらきらと光る瞳。 わたしに向かって差し伸べられる小さな手。 子犬のようにまとわりついていたかと思えば、 可愛らしい制服に帽子をかぶり...
    2025年10月29日 · 魔女の宴,満足感,多幸感,しあわせの構成要素
    神戸某所では月に1度、魔女のサバト•••宴が開かれている。 国籍も職業もキャラも様々。年齢不詳、経歴不問。あえて言うなら 『違いのわかるオンナ』 それは味だったり音だったり、色、言葉、書画骨董、歴史、人物、文学、芸能•••• ありとあらゆる話題が持ち上がる。 古今東西、政治・経済、宇宙科学に脳科学、能楽、歌舞伎、絵画に音楽と、キリがない。 そして、宴というからにはお料理。 旬の素材を生かした美しいお料理は、もう何年も同じものが出たことはない。 もっとも、あまりの美味しさに「アレをぜひもう一度!」と請われれば快く応じてくれる。 季節感あふれるテーブルコーディネー...
    2025年9月7日 · 夏の終わり,子どもの夏,過ぎゆく季節,乾いた風,心地よい季節
    肌を撫でる風を心地よいと感じたのは、ずいぶんと久しぶり。 あの夏の温風ヒーターのように熱気をはらんだ息苦しい風とは違う。 アスファルトの照り返しは残っているものの、その熱さえすでに峠を超えた。 空を見上げてみれば、ドヤ顔で湧き上がるような真っ白な入道雲はもうどこにもない。 白い水彩絵の具を薄く塗り拡げたような柔らかな雲の帯が高く、高く広がるばかり。 婚活に出遅れたセミが叫んでみても風の音にまぎれてしまう。 焦げ付くような暑さをもたらした夏は、静かに立ち去ろうとしていた。 子どもの頃、お盆が終わると朝晩はすっかり涼しくなって、夏休みが...
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