

漆器屋さんのつぶやき
心に残る、心に響く、ささやかだけど彩りのあるできごとを徒然なるままに•••
28 mai 2026 · 着物,夏着物,絽,紗,暦「教えてほしいの」 ある着付師さんから、突然そう声をかけられた。 長く着付師をしている方だということは知っていた。けれど、それ以上の親しい関係ではない。だから私は、思わず耳を疑った。経験豊富な着付師さんが、趣味で着物を着ているだけの私に、いったい何を聞きたいのだろう。 五月も、あと数日で終わろうとしていた。 その日は、朝から空気が重かった。最高気温は二十七度。五月に入ってからというもの、夏日は珍しくなく、時には真夏日になる日さえあった。 私はその日、さらりとした質感の化繊の単衣を着ていた。中には夏物の麻の長襦袢を合わせ、壺菫色の半襟をつけていた。表から見えるところは...14 février 2026 · 結婚,子育て,母親,新郎の母,卒業動物の親は、人間もまた例外ではなく、子が生まれ落ちたその瞬間から別れの日に向かって育てはじめる。 自らの足で大地を踏みしめ、胸を張って広い世界へと巣立っていけるように。 その日のために、惜しみなく愛を注ぎ、眠れぬ夜を越え、数えきれない朝を迎える。 振り返れば、それは怒涛のような歳月だった。 そして気づけば、わたしは新郎の母になっていた。 結婚式の数日前から、夢をよく見た。 決まって、二、三歳のころの息子が現れる。 たどたどしい足取り。きらきらと光る瞳。 わたしに向かって差し伸べられる小さな手。 子犬のようにまとわりついていたかと思えば、 可愛らしい制服に帽子をかぶり...29 octobre 2025 · 魔女の宴,満足感,多幸感,しあわせの構成要素神戸某所では月に1度、魔女のサバト•••宴が開かれている。 国籍も職業もキャラも様々。年齢不詳、経歴不問。あえて言うなら 『違いのわかるオンナ』 それは味だったり音だったり、色、言葉、書画骨董、歴史、人物、文学、芸能•••• ありとあらゆる話題が持ち上がる。 古今東西、政治・経済、宇宙科学に脳科学、能楽、歌舞伎、絵画に音楽と、キリがない。 そして、宴というからにはお料理。 旬の素材を生かした美しいお料理は、もう何年も同じものが出たことはない。 もっとも、あまりの美味しさに「アレをぜひもう一度!」と請われれば快く応じてくれる。 季節感あふれるテーブルコーディネー...他の投稿
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