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かける魔法、かけられる魔法

 

とある街の隠れ家サロンに集まる妖しい女たち。どんなふうにアヤシイかと言うと•••

2019年7月2日

由緒ある神社のまわりでは、たいてい神妙な空気がたちこめています。

そんな神社から、さほど遠くない場所に、ある「隠れ家サロン」が存在します。

聞くからに妖しい響きそのとおりに、アヤシイ女達が集まってくるというのです。

どんなふうにアヤシイかというと•••

それはもう類をみない「くしんぼう」揃い。

なにかと理由をつけては敏腕シェフにサロンの開催を迫ります。

クリスマス、お正月は言うに及ばず。

女ばかりが集まってのバレンタイン、桃の節句にお花見、七夕、お月見。

イベントがなければ誰かの誕生日を祝うことになるでしょう。

とにかく、そのサロンで美味しいものにありつきたい、その一心。

その隠れ家の主は、フレンチ、イタリアン、和食に中華、

ここまでくればジャンルなど関係ないというほど、ありとあらゆる料理に精通しています。

お茶、といえばお抹茶、煎茶を思い浮かべますが、中国茶にもお作法があります。

もちろん、本場イギリスでアフタヌーンティーもバッチリ会得。

そのうえフラワーアレンジメント、テーブルコーディネート、どれをとっても申し分ありません。

美味、美観、およそ美しいという形容詞がつくものはなんでもイケるクチ。

生きる姿勢も美しい方です。

さて、今回のサロンは、2019年上半期最終日を締めくくる「チャイニーズ•ランチ」でした。

ジメっとした梅雨の鬱陶しさを吹き飛ばすかのようなアペリティフはビネガーを使ったカクテル。

薄くスライスしたお豆腐の間に様々なお味がサンドされた前菜。

いくつあったか思い出せないほど色とりどりのお料理の数々。

メインは半月形のレモンが散りばめられた「檸檬鶏」

「檸檬鶏」は、声の美しい魔女のリクエストでした。

お野菜たっぷりのヘルシービューティーなフルコースは、

胃袋が伸びきるかと思うほどのボリュームですが、

そこはソレ、アヤシイ女たちにはいくつもの別腹があるようです。

山のようなご馳走は、何事もなかったかのように次から次へと消えていくのでした。

そんな魔女会議のようなパワーランチミーティングでは、

上半期に頑張ったこと&下半期に実現させることについて話し合われました。

反省?

そんなもんはどうでもいいのよ。

頑張った私、偉かったわぁ〜

と、これでもかと褒めちぎる。

やりたくなかったからやらなかった、OKです。

その気にならなかったからしなかった、OKです。

いまはまだその時ではない、ということです。

そして、やりたいことに制限はありません。

したいことはトコトンやりましょう。

したくないことをイヤイヤするくらいなら、

やりたいことをこれでもかってくらい、やればいいじゃありませんか。

やらない理由、できない理由をウダウダと考えるよりも

好きなこと、やりたいことを探す、そのことに時間を使いましょう。

美味しいもの食べるとヤル気がでるよね。

魔女たちは笑顔で頷きます。