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花粉症ラプソディー

· アレルギー,花粉症,マスク

秋が深まる頃になると、冬眠したいと希う。

寒さがつのる頃にはことさらに。

スギ花粉もヒノキ花粉も飛ばなくなる頃まで

ずっと眠っていられたら、どれほどラクかと思わずにはいられない。

お正月気分も抜け切らない1月にはすでに

ソイツの存在を意識しはじめる。

恵方巻きをくわえる頃には、

いる、間違いなくいるよね、と囁く。

デパートの特設会場でチョコレートを物色する頃には

アレルギー外来の上得意客となり

雛人形がステージに上がる頃には

立派な薬物依存患者ができあがっている。

梅、桃、桜、つつじ。

お花見はすべて車の中から。

朝一番にフロアのモップがけをし

洗濯物も布団も室内に干し、

極力窓は開けずに、空気清浄機は花粉モード全開。

卒業式も入学式も

グスグスいってはいるものの、感涙にむせんでいるわけではない。

症状が悪化するからと、アルコールと発酵食品を止められた挙句、

呼吸困難で夜も眠れない日が続く。

 

アレが効くと聞けば箱で取り寄せ、

ソレが効くと聞けば大人買い。

マスクも当然のようにネットで注文、大箱買い。

浴びるように緑茶を飲み、レンコンをすりおろして何らかの料理に紛れ込ませる。

1年の4分の1はないものとあきらめ、

いや、むしろこれは修行だと言い聞かせる。

「我が世の春」なんて、まったく意味が通らないわ!

と広辞苑にケンカを売る。

そんな暗黒時代が10数年続いていた。

長い長い、冬の時代。

それが、それがだ。

神戸へ移って何年かたった頃から

あれよあれよという間に薬の量も種類も減り、

マスクが余るようになっていった。

気がつけば、

ついうっかり薬を飲み忘れたり・・・

ワイングラス片手にチーズをつまんでいたり・・・

マスクしないで外出したり・・・

引きこもりの春は終わりを告げ、

意気揚々とお花見に出かけては酒盛りに興じる。

かつて薬物依存でむくんでいたのが、

いまでは立派な宴会太り。

水が合う、とはこういうことなのか。

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