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それは天使か、それとも悪魔か

· 天使,悪魔,人工知能

かつて、ピアノ科の学生だったころ

流行りの曲をバッハ風とかベートベン風、ショパン風、果ては演歌風などと

即興で編曲して演奏する遊びが流行っていた。

 

2017年現在、人工知能がビートルズ風の作曲をし、夏目漱石風の小説を書く。

過去に書いたメッセージをデータとして学習し、

本人が書くであろう文体で返信してくれる機能もあるという。

今やラブレターなんてものはもはや死語で、ラブメッセージというものがあるとしたら

人工知能に書いてもらえば良いのかも知れない。

思いを伝えたい相手とのやり取りからデータ解析して

最も効果的な文面が出来上がることだろう。

 

琴線に触れるメッセージが届いて、めでたく彼氏彼女の関係になったとしても

そこから先は、自己責任だ。

それが良いのか悪いのか。

そんなことが頻発すれば、そのうちメッセージそのものを疑うようになるかも知れない。

 

人間がするより機械に任せたほうが早くて正確。

そんな仕事は、機械がするようになるだろう。

じゃあ、人間にしかできないことって、なに?

 

文字を書くことが減ったから、漢字が書けなくなった。

計算することも、地図を読むことも、それこそメールの返信だってやってくれるだろう。

そうしたら、人は考えることをやめてしまう?

 

巷には、さまざまな食品があふれて

料理しなくても食事に困らない。

冷蔵庫のフリーザーはどんどん大きくなっているし、

業務用の冷凍庫が一般家庭に普及し始めている。

キッチンは料理をする場所ではなく、温めるだけの場所となるかも知れない。

 

野菜の栄養はどんどん減っている。

野菜らしい香りは失われ、個性的な風味は万人受けするように変えられてしまう。

その一方で、柔軟剤の香りは強くなっていく。

 

人間は長い歴史の中で、徐々に五感を手放している。

視力だったり、嗅覚だったり、味覚だったり••••

 

だけど、PCやスマホのない生活は考えられないし

面倒な計算なんてしたくない。

 

そう、もう戻れない。

 

ソレがない生活には、もう戻れなくなっていることに気がついた。

 

だからせめて、

それ以上失わないように

味や音、香りや感触を丁寧に味わって

時には、じっと何かを見つめてみたり

深呼吸して、鼓動や脈拍を感じてみたりする。

 

ムダな抵抗かも知れないけれど

忘れたくない感覚があるから

抵抗する。

 

 

 

 

 

 

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