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おぞましくも壮絶な戦い

 

冬虫夏草

· 侵食,支配,摩訶不思議

中国料理が大好きで、

ついつい漢方薬にまで興味が広がってしまった。

漢方薬には、摩訶不思議なものがたくさんあって

なかでも興味をひいたのが

冬虫夏草

文字通り、冬には虫だったのに夏には草になってしまったね

と、いうもの。

夏の終わり頃から寒くなり始める間に

キノコの仲間の菌に

つい、うっかり寄生されてしまうと

菌は昆虫の体内で成長します。

昆虫のカタチをのこしたまま、菌は成長を続け

冬が終わる頃には、中身はすっかり菌に支配されてしまっているのです。

そして、春から初夏にかけて昆虫を乗っ取ってしまった菌は

発芽し、草のように伸びていきます。

この状態が、夏草。

このような菌は世界中に約400種類ほどあり、

なかでも、コウモリ蛾の幼虫に取り付くものには

最も薬効があると言われています。

不老長寿、喘息、滋養強壮、いろいろあるようですが、

とにかくお高い。

1キロあたり700万円〜1000万円とか。

それじゃ、とばかりに養殖に取り組んだようですが

何故か養殖モノには薬効が全くないのだとか。

不思議です

菌に侵された虫の体内では、必死の攻防戦が繰り広げられており

その激しいバトルが

かの薬効を生むのではないか、とも。

じわじわと体内を菌に侵されていく中で生まれるものが

4000年もの昔から珍重されていたなんて。

初めて冬虫夏草を口にした人は

いったい何を思って煎じたのだろう。

何を望んで、その奇妙なカタチをした草のようなキノコを

虫のカタチをした物体から伸びているモノを

口の中に入れたのだろう。

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